鍋島藩窯〜出土陶磁にみる技と美の変遷〜 販売中
 
 

 

昭和27年、51年、52年に、鍋島藩窯品の出土する旧代官詰所周辺で行われた発掘調査の詳細な報告を集成。
カラー図版約900点 。
執筆東中川忠美、大橋康二他

鍋島藩窯研究会編A4版/296頁
2002年10月31日刊行/8, 000円(税込)送料込

 

「鍋島焼」は肥前の国の大名であった鍋島藩直営の御用窯で作られた磁器です。「古伊万里」「柿右衛門」と並んで肥前磁器三大様式のひとつといわれます。
作られた焼物は大名や将軍家、朝廷に献上するための用いられ、一般に販売されるものはありませんでした。また「鍋島焼」は肥前の色絵磁器育成に大きく貢献し、日本の焼物文化に多大な影響を与えました。
「鍋島藩窯」は、江戸時代に有田周辺にあった脇山(民窯)の優秀な職人を引き抜き、有田の岩谷川内に窯を開いたのが始まりといわれ、明治4年まで続きました。
その間、鍋島藩は技術の漏洩を防ぐために関所を設けて職人を隔離したといわれます。

本書では、300頁に及ぶボリュームで昭和27年、51年、52年に行われた発掘調査の詳細な報告を知ることができます。またカラー図版により、実測図だけでは表現できない鍋島焼の雰囲気・特徴・質感をつかむことができます。

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